普段使いの国語辞典

こんにちは、物書堂の廣瀬です。

物書堂から新しい国語辞典アプリが発売になりました。「三国(サンコク)」の愛称で知られている「三省堂国語辞典 第七版」です。

言葉を調べるときに大辞林で困ることはあまり無いのですが、日常的な言葉を調べると、大辞林の語釈に少しかしこまった印象を受けることも少なくありません。大辞林も三国も現代語の国語辞典ですが、「今どき」の言葉遣いに関しては「三国」の方が良い意味で「ゆるい」ので便利です。

例えば「二の舞を踏む」という言い方。人と同じ失敗を繰り返すことを差す言葉で、「二の舞を演じる」が正しいとされていますが、「三国」では「━を演じる・━を踏む」と、どちらの使い方も用例に載っています。「ゆるい」です。でも「踏む」にリンクを張ってあり、「踏む」には「舞いを演じる」という意味があるため、「二の舞を踏む」が誤用と決めつけられないこともそれとなく教えてくれます。

大辞林の場合、舞楽としての「二の舞」の解説の後に「人のまねをすること...━を演ずる」と載っています。百科的な部分も追求しているところが大辞林らしく、読んでいるうちに最初は何を調べようとしていたのか忘れてしまうこともありますね。

他にもこういった例はたくさんあるのですが、「三国」は多くの人が自然に使っている言葉を見つめ直し、人々がその言葉を通して伝えようとしていることをすっきりと解説してくれます。誤用と言われようが、要するにその人が言いたいことはこういうことだと教えてくれるから便利です。

アプリとしては大辞林よりウィズダムなどの外国語辞典に近い仕様になっているので、見出検索に加え、慣用句と用例の検索が可能です。慣用句と用例検索では「的を得る」もちゃんとヒットします。私も自分の子供が使ったら「的を射る!」と言い直させるところですが、「辞書にも載ってるもん」と反論されてお終いです。

アプリの詳細はこちらをご覧下さい。
iOS アプリ「三省堂国語辞典 第七版」をどうぞよろしくお願いいたします。