2つのコウビルド

こんにちは、物書堂の廣瀬です。

久しぶりに私の担当するアプリが発売になりました。コウビルドという英英辞典と英英和辞典です。

コウビルド(COBUILD)とは、“Collins Birmingham University International Language Database”の略で、英国のHarperCollins Publishers社とバーミンガム大学の共同研究プロジェクトの名称です。コウビルドと名のつく辞書はこの膨大な国際言語データベース(コーパスといいます)を活用して制作されています。

今回は、コウビルドシリーズの中から英英辞典と英英和辞典の2つをアプリ化してリリースしました。どちらも米国英語を基準とした米語版です。発音の音声データもすべて米語発音を収録しています。英英和辞典はなじみがないかもしれませんが、英英辞典の定義と用例に日本語訳がついたものをイメージしていただければ間違いありません。ただし、英英和の見出し語の数は英英の半分程度になっているのでご注意ください。

さて、コウビルドの一番の特徴は、「フルセンテンスによる語句の定義」です。これではわかりづらいので、形容詞の“generous”を例に説明すると、

英和辞典:気前の良い〜、寛大な〜
英英辞典:free to give
コウビルド英英:A generous person gives more of something, especially money, than is usual or expected.
コウビルド英英和:A generous person gives more of something, especially money, than is usual or expected.(気前のよい)

といった具合に、コウビルドでは完全な文章で定義が書かれているのです。これは一見するとわかりにくい気がするのですが、読んでみると、語義を理解するだけでなく、使う際に必要となる情報がコンパクトに詰め込まれていることに気がつきます。

私も英会話学校に通ったことがあるのですが、ネイティブスピーカーの先生から英語で「〇〇はどういう意味?」と聞かれても、単語だけで答えてばかりで、しっかりとしたセンテンスを組み立てて答えることがなかなかできませんでした。コウビルドのアプリを作ってみて、授業のときにこれがiPhoneに入っていたら...と思いました(笑)

また、物書堂の辞書アプリなので「なぞってジャンプ®」機能が搭載されています(余談ですが、つい先日、この「なぞってジャンプ」が商標登録されました)。英英辞典では定義文の中にもわからない単語が出てくることがありますが、「なぞってジャンプ」でジャンプすれば、その単語の定義がわかります。さらに、その定義にもわからない単語が...と延々とジャンプしていくことで、英語の世界にどっぷりとつかることができます。

どこまで行ってもわからないときは、「ウィズダム英和・和英辞典」との連携機能が使えます。「ウィズダム英和・和英辞典」がインストールされていれば、なぞってしばらくそのままでいると、「ウィズダムで検索」のボタンが出てくるので、「ウィズダム英和・和英辞典」にジャンプして日本語で定義を読むことができます。どこまで日本語を見ないでがまんできるのか、自分を試してみたり、自分の想像通りの定義だったのかを確認してみたり、英和辞典とシームレスに連携できるのも、とても大きなメリットだと思います。

最後に、今回のリリースにはHeinle Cengage Learning(センゲージラーニング)社のコンテンツも収録しました。もともとコウビルドには類義語(シソーラス)や読み物(コラム)が含まれていなかったのですが、Heinle Cengage Learning社の持っている学習者向けの情報を定義文の中に挿入したことで、ほかのコウビルドよりも充実した内容になっていると思います。

以上、ちょっと癖のある英英辞典と英英和辞典ですが、みなさまの英語学習のお役に立てていただければ幸いです。

コウビルド英英辞典(米語版)
コウビルド英英和辞典(米語版)